薄付仕上塗材

住まいの長所と短所の研究室

薄付仕上塗材の長所・良いところ

薄付仕上塗材は、スキンや吹付リシンなどが代表的な外壁仕上材料です。
下地となるサイディングやモルタルの上に、スプレーガンなどで吹き付け、乾燥させることで仕上となります。

比較的安価な仕上材料であることが特徴です。
種類も多いので、ざらざらなリシン風仕上から、石風のスキンなど、多くの種類があるのです。
材料によっては、ローラーで押さえて仕上げる方法もあります。

薄付仕上塗材は、形状も下地次第なので自由度が高くなります。
吹き付けることができる場所であれば、軒裏など天井面にも利用できます。

薄付仕上塗材の短所・悪いところ・欠点

薄付仕上塗材は、表面塗装の耐久性が防水性能の耐久性になってしまうところが弱点です。
防水性能をキープする為には、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

材料自体が薄いために、下地の変形についていけずに、ひび割れしやすいところも弱点といえるでしょう。
最近では弾性のある仕上材料が多くなり、ひび割れのトラブルは少なくなっています。
しかし劣化して固くなると、やはりひび割れが発生しやすくなってしまうのです。

薄付仕上塗材は、下地を選ぶというところも欠点のひとつでしょう。
下地の状態が良くなかったり適していないと、すぐに剥がれてしまうのです。

薄付仕上塗材（リシン・スキン）は、手軽さと自由なデザインやカラーが最大のポイントといえるでしょう。
しかし耐久性が弱い為に、定期的なメンテナンスが欠かせない材料なのです。

新築の住宅では、デザインの自由さと手軽さに対して、メンテナンスの手間やコストとのバランスが難しい材料といえます。
下地を作った後に再び塗装を行う形となるので、手間が多くなるのです。
現在では傷んだサイディングのリフォームなど、手軽に施工できるメリットを活用すべき材料と言えるのです。

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