金属サイディング

住まいの長所と短所の研究室 住まいの長所と短所の研究室 アイコン

金属サイディングの長所・良いところ

金属サイディングは、金属板を成型して作る外壁材料のことです。
裏面に断熱材を充填したタイプが多く、このタイプは断熱性能が高いところが特徴です。

金属板の種類によって耐久性が異なりますが、比較的安価なカルバリウム鋼板はかなり耐久性が高い製品となります。
吸水して劣化することが少ないので、凍害や膨れの心配も少なくなります。

紫外線にも強いところも特徴です。
金属自体は紫外線ではほとんど劣化しないので、外部に最適な材料ともいえるのです。

金属サイディングは軽量で工事がしやすくなります。
人の手でも簡単に持ち運べるので、工事が容易になるのです。
また外壁が軽くなるので、地震の際にも有利となります。

物が当たっても割れにくいところも特徴です。
変形はしやすいのですが、突き抜けて穴が開くことは少なくなります。

色々な形に成型しやすいので、デザインの多様性もあります。
金属板の特性を生かしたシャープなデザインを選べるのも、大きな特徴といえるでしょう。

金属サイディングの短所・悪いところ・欠点

金属サイディングは、金属板自体の温度変化が激しくなります。
日差しに当たれば熱くなりますし、寒くなるとより冷たさを感じやすくなります。
触れると熱さや冷たさを感じてしまう上に、輻射熱が大きくなるので暑さや寒さを より感じてしまうのです。

金属板が薄いので、いったん錆びたり腐食し始めると、穴が開くこともあります。
特に酸性雨や塩害など、金属が腐食してしまう環境は意外に多いのです。

また物が当たると変形しやすいところも弱点といえるでしょう。
突き抜けることはほとんどありませんが、塗装が傷ついたり、傷が目立ちやすいのです。

金属サイディングの裏に充填された断熱部分は、劣化しやすくなります。
金属面の温度変化が激しいために、劣化を促進してしまうのです。
劣化すると、剥がれ落ちたりする可能性が高くなり、断熱性能が一気に低下してしまいます。
また断熱材がないタイプは、断熱性能が悪くなります。

表面仕上の塗装が剥がれやすいので、一般的に塗装の耐久性は高くありません。
その為に塗装や断熱部分など金属板以外の部分の耐久性で、メンテナンスの周期が決まってしまう傾向があるのです。

金属サイディングは、金属板独自のデザインや耐久性の高さが大きなポイントです。
錆びや腐食しにくい金属を選べば、耐久性が高くなります。(現在一般的なガルバリウム鋼板でも十分です)

しかし断熱部分や表面の塗装などの劣化については、他の材料よりも不利になります。
金属板自体の温度変化や変形が大きい為に、付いている材料が劣化しやすくなるのです。

金属サイディングを上手に活用するには、金属を強調したデザインを採用することと、中庭など外壁の温度変化が気になる部分には使用しないという気配りが必要です。
金属を強調したデザインなら塗装が多少剥がれても気にならないですし、金属板自体は温度の変化が激しいので、輻射熱や反射光の影響を受けない使い方が必要なのです。

ALC版 金属サイディング 窯業系サイディング 木質系サイディング
樹脂系サイディング しっくい塗り モルタル塗(壁下地)
薄付仕上塗材(リシン・スキン) 複層仕上塗材(吹付タイル) 厚付仕上塗材(スタッコ)


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月06日更新

住まいの長所と短所の研究室    copyright 2009-2016 kaNazu All Rights Reserved