日本瓦(和瓦)の長所・良いところ
日本瓦は、日本古来の形状をした瓦のことで、和瓦とも呼びます。
大きく分けると、陶器瓦やいぶし瓦のような粘土瓦と、セメント瓦に分けられます。
また天窓用として使用するガラス瓦もあります。
日本瓦の特徴は、屋根瓦と下地との間に空気層ができるので、断熱性能や防音・遮音性能が高くなります。
比較的重い材料なので、防音・遮音性能の面でも有利です。
厚みのある不燃材なので、火に強いという特徴もあります。
瓦は焼いて作ったり、燃えないセメントで作るので、住まいの屋根が燃えにくくなるのです。
日本瓦は日本古来のデザインなので、町並みに馴染みます。
カラーも選べるので、幅広いデザインの住まいに採用しやすくなります。
瓦を1枚単位で交換することも可能で、修理が簡単なところも長所といえるでしょう。
最近の瓦は形状の工夫や取付け方法の改善で、地震や台風の際にも外れにくくなっています。
日本瓦(和瓦)の短所・悪いところ・欠点
日本瓦は、比較的重い屋根材です。
そのため建物全体として考えると地震に対しては不利になり、筋かいなど強度のある壁の量を増やす必要があります。
屋根の勾配(傾き)がある程度(3.5寸勾配くらい)必要です。
瓦が段々に重なる構造の為、屋根の傾きを大きくする必要があるのです。
日本瓦は、デザインの種類が限られてしまうところも弱点といえるでしょう。
最近の金属壁を使用したシャープなデザインの住まいには似合いませんし、屋根の傾きなどの形も限られてしまいます。
瓦は割れやすいところも欠点といえるでしょう。
固い物が当たると割れることがあるので、台風の後などには屋根のチェックが必要になります。
日本瓦は、和風のデザインが最大のポイントでしょう。
古風な町並みにすんなり馴染みますし、新しい住宅地でも落ち着いたたたずまいになります。
断熱性能や防音性能でも有利です。
重さと割れやすさという欠点はありますが、きちんとした設計や定期的なメンテナンスで対応可能です。
特長を生かした設計を行うことが、日本瓦の特徴を生かす為には大切なのです。