塗膜防水

住まいの長所と短所の研究室 住まいの長所と短所の研究室 アイコン

塗膜防水の長所・良いところ

塗膜防水は、液状のウレタン樹脂や合成ゴムなどを塗布することで継ぎ目のない防水層を形成する工法です。
住宅では、ウレタン塗膜防水が良く使用されます。
FRP防水も塗膜防水の一種といえるのです。

防水用の液体を数回塗るだけで防水工事が済んでしまうので、工事自体はかなり容易です。
塗ることが出来る場所には工事が出来るので、複雑な形状にも対応できます。

塗膜防水は防水層が平坦(下地が平面の場合)で、継ぎ目のない、きれいな面に仕上がる点もポイントといえます。
継ぎ目がないので、防水の信頼性が高い点も特徴です。
メンテナンス補修も上塗りで済む場合が多く、比較的コストも安いので、使いやすい防水材といえます。

塗膜防水の短所・悪いところ・欠点

塗膜防水は、乾燥に時間がかかります。
乾燥前に塗り重ねると、施工不良になることもあります。

塗膜の厚みを一定に保つことが難しいので、施工に技術が必要です。
特に立ち上がり部分や水上部分は薄くなりがちで、必要な厚みを確保しにくくなります。

さらに塗るときの湿度や気温など環境によって、性能が左右されやすいという弱点があるのです。
乾燥が速すぎたり遅すぎると、均一な防水層が作れずに、防水性能が悪くなることもあります。
ホコリがたくさんあると、防水層に不良が発生しやすくなります。

塗膜防水は化学物質を使っているので、シックハウスに注意する必要があります。
特に乾燥するまでは化学物質の発散が多くなるので、工事中は特に注意が必要なのです。

下地に突起物があると、弱点となりやすい防水です。
突起部分の防水層が薄くなるので、その周囲の防水性能も弱くなりがちなのです。
塗膜が薄いので、衝撃などに弱いところも弱点といえるでしょう。

塗膜防水は補修が簡単とはいえ、トップ塗装の耐久性は高くありません。
定期的に塗りなおさないと、雨漏れにつながってしまうのです。

塗膜防水は、コストが安く使いやすい防水仕上といえます。
メンテナンスやリフォームも簡単なので、便利な防水工法なのです。

しかし塗膜防水の耐久性はあまり高くありません。
また工事中の環境に左右されやすいので、使いやすいながら、環境を考えたしっかりした施工が必要な工法なのです。

塗膜防水は、リフォームを含めて使いやすい防水仕上ですが、仕様に適した環境でしっかり施工することが欠かせない工法なのです。

FRP防水 アスファルト防水 シート防水 塗膜防水
金属防水・特殊平滑葺


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月12日更新

住まいの長所と短所の研究室    copyright 2009-2016 kaNazu All Rights Reserved