シート防水

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シート防水の長所・良いところ

シート防水は、塩ビシートやゴムシートなどを貼る防水工法で、シート自体は接着剤などで下地に固定します。
防水層が一枚で済むので、工事期間が短いとことが大きな特徴です。

伸縮性に富んだシート(ゴムや塩ビ)を使用するので、建物の変形に対する追従性が良いところもポイントです。
変形が大きくなる木造住宅にも、利用しやすい防水工法なのです。

シート防水は、多くの製品が飛び火認定を取得しているので、不燃材の屋根と同様の場所に使用できます。
元々燃えやすいシートを燃えにくく加工しているので、火災が延焼する不安を減らしてくれるのです。

コストが比較的安価なところも長所といえるでしょう。
直接上を歩くことも可能なので、コスト削減には効果的なのです。

シート防水の短所・悪いところ・欠点

シート防水は、下地が平らである必要があります。
しっかり接着する為に、平らである必要があるのです。
その為、複雑な形状には採用しにくい防水工法となります。

立ち上がり部分は緩やかに曲げることになるので、ここの接着も問題となりやすい部分です。
急に曲げたりすると、上手く接着できずにシートが切れやすくなります。

シート自体は丈夫ですが、シート同士の接合には不安が残ります。
接着剤の性能が、そのまま防水の性能となる傾向があります。
また立ち上がり部分など複雑な部分も、弱点となりやすいのです。

シート防水はシート自体の劣化により、防水性能の寿命が決まります。
シートが劣化すると変形する能力が少なくなるので、防水が切れてしまうのです。
樹脂系のシートを使用するので、紫外線でシートが劣化しやすいのです。

接着剤や素材自体に化学物質を使用するので、シックハウスに注意する必要があります。
外部に使用するので現実的に問題になることはありませんが、室内使用には向かない製品もあります。

シート防水は、工事の簡単さと安めのコストが大きなポイントです。
1枚の防水層で済んでしまうので、工事期間を短縮できます。

しかし複雑な形状には向きません。
また立ち上がり部分の工事の不安や、素材の劣化が雨漏れにつながりやすいという欠点も持ち合わせています。
シート防水は定期的なメンテナンスを行うことが大切で、平らな部分に工事することが基本の防水工法なのです。

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金属防水・特殊平滑葺


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月12日更新

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