金属板の種類

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金属板の種類の長所・良いところ

金属板の種類には、現在一般的なガルバリウム鋼板から、カラー鉄板、亜鉛鉄板(トタン)、アルミメッキ鋼板、銅板、ステンレス、アルミ合金、チタンなどさまざまな種類があります。

現在主流のガルバリウム鋼板は、耐久性の高さと比較的安価なコストが特徴です。
耐久性で今ひとつの亜鉛鉄板(トタン板)と同じ程度のコストで、より高い耐久性をもちます。

銅板は柔らかく、加工しやすいところが特徴です。
比較的自由な造形が可能なので、昔の建物には良く使用されていました。
黒色を経て、緑色まで変色して安定すると、耐久性が高くなります。

ステンレスやチタンは、海岸近くでも使える耐久性や耐候性の高さが大きな特徴です。
強度もあるので、丈夫な屋根を作るには最適な材料なのです。

アルミ合金は、軽さと耐久性の高さのバランスが特徴です。
瓦のように、成形した状態で利用することも多い金属屋根材です。

金属板の種類の短所・悪いところ・欠点

金属板の種類によっては、さまざまな欠点があります。

カラー鉄板や亜鉛鉄板は錆びやすいので、耐久性が重視される住宅では、現在ほとんど使われません。

ガルバリウム鋼板やアルミメッキ鋼板は、本体部分はかなり耐久性が高くなります。
しかし、切り口が錆びやすいという欠点があります。
強度は亜鉛鉄板とほぼ同じです。

銅板はコストが高めで、柔らかいので台風の被害にあいやすいところが欠点といえるでしょう。
緑色になると若干強度は上がりますが、そうなるまでには、長い年月がかかります。

ステンレスやチタンは、高価で加工しにくいという弱点があります。
強度は高いのですが変形しにくいので、加工も大変になるのです。
特にチタンは現場で加工が極めて難しいので、工場での加工が基本となります。

アルミ合金は強度が弱点なので、厚手の材料を使用するか、ダイキャスト製の製品を採用する必要がありますが、そうなるとコストが高く重くなってしまいます。
繰り返しの曲げに弱いところも弱点で、現場での曲げ加工には向かない材料です。

金属板共通の最大の弱点は、電蝕です。
異なる種類の金属が接触すると、片方の金属が腐食してしまうのです。
ステンレスを鉄釘で止めると、鉄釘がすぐに錆びてボロボロになります。
基本的に、屋根材と取付金具を同じ材料とする必要があるのです。

金属板の種類には、さまざまな種類があり、各々特徴と大きな違いがあります。
そこでコストとデザインや耐久性などを考慮して、住まいに最適な材質を選ぶことが大切なのです。

工事する際には電蝕しない事がもっとも大切で、せっかく耐久性が高い材料を使ったとしても、取付け部分が一気に腐食してしまうこともあります。
出来るだけ同じ種類の金属で作ることが、金属屋根を効果的に使う基本なのです。

金属板屋根 金属葺の種類 ハゼ・立平葺き 横葺き・段葺き
平葺き 一文字葺き 金属板の種類 カラー鉄板・トタン板屋根
ガルバリウム鋼板屋根 銅板屋根 ステンレス屋根 チタン屋根
アルミ屋根 折版屋根


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月09日更新

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