銅板屋根

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銅板屋根の長所・良いところ

銅板屋根は、銅板の柔らかさを生かした加工性の良さが特徴です。
屋根の形に合わせて、綺麗に葺くことが出来ます。
半田付けも可能という、独特の使い勝手も備えます。

銅板には、表面の色が徐々に変化して緑青色になるという特徴もあります。
緑青色になると安定して、耐久性が高くなるのです。

和風の住まいに似合います。
始めは銅色ですが、すぐにくすんで黒くなり、長い年月がたつと緑青色に変わります。
どの状態の色でも個性的なのですが、和風の住まいにはぴったりのデザインとなります。
色の変化の仕方が、日本古来の感性にも似合っているようです。

銅板のコストは一般的な屋根材に比べると、多少高くなります。
しかしチタンなど高価な材料より安価なので、比較的採用しやすい屋根材料です。

銅板屋根の短所・悪いところ・欠点

銅板屋根は、柔らかいので一文字葺きが基本となります。
強度を確保する為に、屋根材を留める金物をたくさん使う必要があるので、工事の手間がかかります。
また屋根の葺き方としても鉄板ほどの強度が無いので、一般的な葺き方は採用しにくい材料となります。

酸性雨に弱いところも、弱点といえるでしょう。
特に緑青色になる前の銅板は、酸性雨に弱いという傾向があります。
また通常は薄い銅板を使用するので、腐食し始めると穴が開きやすいのです。

銅色から黒色 さらに緑青色と色が変わる間に、まだら模様となる期間が生じます。
その間は、見た目が良くないと感じる場合もあります。

金属板の共通の欠点である、断熱性能の悪さや防音性能の悪さも引き継いでいます。
銅板には柔らかさがあるので、防音性ではわずかに有利となりますが、他の金属板と比べて大きな違いはありません。
そこで葺き方や断熱材の活用で、性能の悪さをカバーする必要があります。

銅板屋根は、和風にぴったりのデザインと加工性の良さが特徴です。
色の変化も楽しめて、耐久性も高い屋根材なのです。
モダンな住まいでも、銅板をデザインのアクセント的に使うことは可能でしょう。

しかし強度が弱いところが大きな弱点で、取り付け工事が大変な上に、葺き方にも制限が生じてしまいます。
材料を小さくして、取り付け金物を増やす必要があるのです。
この欠点が気にならなければ、かなりコストパフォーマンスが高い、味わいのある屋根材といえるのです。

金属板屋根 金属葺の種類 ハゼ・立平葺き 横葺き・段葺き
平葺き 一文字葺き 金属板の種類 カラー鉄板・トタン板屋根
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アルミ屋根 折版屋根


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月11日作成

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