しっくい塗りの長所・良いところ
しっくい塗りは、消石灰に麻スサなどを混ぜた左官仕上です。
消石灰の代わりに貝灰を使うこともあり、顔料を混ぜ着色することも可能です。
本来は土壁の上の壁仕上に利用しますが、最近の住まいの内壁に使用する場合は石膏ボードなどに薄く塗って仕上とすることが多くなります。
しっくいには、防火性や耐久性が高いという特徴があります。
元々燃えない耐久性の高い材料で作るので、火に強く、耐久性も高いのです。
自然素材なので、健康面でも心配ありません。
材料自体が強アルカリ性なので、カビが生えにくいという特徴も持っています。
ヒビが入りにくいので、一面をフラットに仕上げることも可能です。
いいしっくいは非常に耐久性が高いので、メンテナンスの手間が省けます。
しっくい塗りは形が自由になるので、曲面やでこぼこに合わせて塗ることも可能です。
下地を適切な形にしてやれば、かなり自由な形に塗ることが出来ます。
しっくい塗りの短所・悪いところ・欠点
しっくい塗りは、工事に手間がかかることと、左官の技術が必要なところが欠点です。
乾燥に時間がかかるので、内装工事全体に必要な工事期間も長くなってしまいます。
さらに左官の技術が必要です。
耐久性の高いしっくい壁とするには、材料のよさに加えて、左官の技術が欠かせません。
塗るだけであれば、それほど技術はいりませんが、耐久性を高くするには高度な左官技術が必要なのです。
しっくいは、材料によって耐久性が大きく異なります。
土佐しっくいなどは一説によると100年くらいの耐久性をもつのですが、一般的な製品はそれほど耐久性は高くありません。
また下地の耐久性は漆喰ほどではないことも多いので、下地の耐久性によって寿命が決まってしまう可能性もあるのです。
しっくい塗りは、左官の技術と材料選びがポイントです。
耐久性を高める為には、左官の技術といい材料を使うことが欠かせません。
いいしっくい壁は、非常に耐久性が高くなるのです。
欠点は工事に時間がかかる点と、いい左官を探すことが難しい点でしょう。
さらにコストも高めになるので、採用しにくいのです。
デザインとしては、使いこなし次第でモダンな住まいにもなるものです。
内壁の材料としては性能が高いのですが、左官の技術に左右されやすいところがネックともいえる壁仕上材なのです。