プリント合板の長所・良いところ
プリント合板は、合板の表面に模様や木目を印刷した紙を貼り付けた仕上材のことです。
内壁や天井の仕上材料として使用されます。
コストが安く、使いやすいという点が最大のポイントです。
銘木や石など、本来高価なデザインでも安価に作ることが可能です。
プリント合板は、デザインが非常に多彩です。
木目からプレーンな色、さらに金属板風まで、さまざまなデザインがあります。
ぱっと見にきれいで、均一な仕上となります。
合板がベースなので、変形やそりが少ないところも長所です。
大きな板なので、施工が簡単なところも特徴といえるでしょう。
プリント合板の短所・悪いところ・欠点
プリント合板は、質感やリアリティーに欠けます。
印刷技術は発達していますが、やはり本物とは大きく違ってしまうのです。
貼り付けている紙が傷がつきやすい、という欠点もあります。
表面が薄い紙なので、表面がはがれてしまうこともあるのです。
下地が合板なので、触れたり叩いたりするとすぐに分かります。
音が変に響くこともあるので、音楽室などにはあまり向きません。
印刷や接着剤を使用するので、シックハウスの可能性もあります。
通常はフォースターと呼ばれるシックハウスの規格に適合していますが、危険がゼロではありません。
合板を利用するので、長さに制限があります。
幅は広く使いやすいのですが、長さが不足する場合が多く、継ぎ目が出やすくなります。
プリント合板は、コストの安さが最大のポイントです。
反面質感には欠けるので、部屋の全面に使用すると非常に安っぽくなることもあります。
変に本物の材料を印刷した製品よりも、プレーンな単一色を選んだ方が良い結果が得られます。
小壁のアクセントなど使いどころを考えれば、プリント合板は意外に使える仕上材ともいえるのです。