ツーバイフォー工法

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ツーバイフォー工法の長所・良いところ

ツーバイフォー工法は、枠組壁工法(建築基準法における正式な呼び方です)、プラットフォーム工法とも呼ばれます。
細い枠材と合板を上手く組み合わせることで強度の高い外壁面や床面を構成、その壁面と床面を組み合わせることで住宅を形成します。

在来工法に比べて隙間が少ないので、気密性や断熱性能に優れるという長所があります。
そのために、光熱費を削減することが可能です。
壁や天井に防火性の高い材料を使用すれば、火事にも比較的強い建物になります。

材料を効率よく使うことができるので、使用する木材が少なくて済むという点も長所です。
また大きな梁なども必要がありませんから、工事も比較的簡単となります。

ツーバイフォー工法の短所・悪いところ・欠点

ツーバイフォー工法は、合板と釘で強度を確保しています。
この合板と釘の寿命が、そのまま住まいの寿命になってしまいます。
高温多湿の日本では合板や釘の寿命が短くなりがちなので、住まいの寿命自体も短くなってしまいます。

構造部分の木材が合板などで隙間なく隠されてしまうので、木材の中に入った湿気が逃げにくく、木部分の腐れの原因になりやすい点も欠点です。
隙間が少ないために湿気は入りにくいものの、それ以上に入った湿気が逃げにくいことが問題となるのです。

床や壁を面で構成するので、室内の間取りを変えるような増改築に制限が生じることも欠点の一つです。
後で壁を取り払うことが難しいので、増改築もしにくくなるのです。

また床に段差が発生しやすい点も欠点といえるでしょう。
和室のように畳を敷く部分でも下地の床面を平らに作る事が基本となるので、床の仕上げが違う部分での段差が発生しやすいのです。

ツーバイフォー工法は、合理的に強度が高く気密・断熱性能の高い住まいを作ることが可能な工法です。
しかしその隙間が少ない工法ゆえに、高温多湿の日本では、木材や合板などが傷みやすくなってしまう欠点も持ち合わせています。

寒冷な地域では気密性や断熱性能を最大限に発揮できますが、温暖な地域の住まいとしては、住まいの耐久性に不安を感じてしまう工法です。
気密性が高いゆえに、湿気も溜め込んでしまう傾向があるのです。
住まいの長持ちさせることを考えれば、この弱点をカバーする内部の仕上材料の選択や、合板(板材)の素材選びが欠かせない工法といえるのです。

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   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月16日更新

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