木質系サイディングの長所・良いところ
木質系サイディングは、簡単に言えば木板の外壁仕上のことです。
下見板貼りや本実加工など貼り方にバリエーションがあり、通常使用される木材の種類も幾つかあります。
比較的耐久性が高い木板を上手に使えば、相当長持ちします。
表面が汚れた色になることも多いのですが、乾燥できる状態にしておけば中身は長持ちするのです。
本当の自然素材なので、環境にやさしいところも特徴でしょう。
自然な汚れ方をするので、時間がたつにつれて、見た目にも味わいが出てきます。
木質系サイディングは自然素材なので、材料に自然なバラツキがあります。
同じ模様の木材がないので、必ず唯一のデザインとなります。
使い方次第では、最新デザインの住宅でも違和感はありません。
着色したり、木材の使い方などで、モダンなデザインの住まいにも似合うデザインとすることができます。
木質系サイディングの短所・悪いところ・欠点
木質系サイディングは、使い方が悪いと腐ってしまいます。
板が常に水がたまっているような状態だと、早いうちに腐ってしまうのです。
また色がすぐにくすんでくるので、色の変化が嫌いな人には向きません。
汚れた感じに色が変わることが多く、苦手な人も多いのです。
水に強くなる加工をした木材は、本来の木の質感や味わいが弱くなってしまいます。
塗装で色のくすみや変色を抑えたい場合は、頻繁な再塗装が必要となります。
木質系サイディングは材料にバラツキがあり変形しやすいので、工事を行う大工さんを選びます。
木の性質を知っていないと、思わぬトラブルが発生しやすくなるのです。
またしっかり乾燥させた木板を使う必要があります。
長持ちする外壁とするには、大工さんの腕と、きちんと乾燥した木板の両方が必要となるのです。
木質系サイディングは、上手に使えば味わいのある良い外壁になります。
しかし好き嫌いが激しい材料なので、使用する際には注意が必要でしょう。
外壁の色や感じが大きく変化するので、嫌いな人も多く、住まいのデザインをイメージしにくくなります。
また常に濡れて乾燥しない状態がずっと続くと、腐れやすくなります。
水がたまりにくい使い方をすることが欠かせない材料なのです。
コストは木の種類とグレード次第で大きく変わります。
意外にローコストでも可能な外壁材料です。
木質系サイディングは、非常に癖があるので使いにくさもありますが、魅力の面でも個性的なのです。