屋上緑化

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屋上緑化の長所・良いところ

屋上緑化をおこなうと、屋根面の断熱性能を上げることができます。
屋根に土や緑が載ることで、暑い時期の屋根の温度上昇を防ぐことができます。
さらにそれ自体が断熱材として働くので、室内の温度変化を抑えることができるのです。

緑の効果で、夏の暑さを緩和できます。
緑が発する水蒸気で気温を下げることができるので、暑さをやわらげてくれるのです。
さらに緑による、心理的に落ち着く効果も期待できます。

冬の時期には、緑から蒸発する湿気が適度な潤いを与えてくれます。
乾燥しがちな冬の時期でも、住まいの近くは湿度が高めとなるのです。

屋上緑化は緑による温度変化を緩和する効果で、ヒートアイランドを緩和することにもつながります。
降った雨を土や緑が吸ってくれる効果もあって、水害を減らす効果も若干ながらあります。
エコロジーで見ても、地域によっては補助金が付くことが納得できるくらいに重要なことなのです。

屋上緑化の短所・悪いところ・欠点

屋上緑化は、とにかくコストがかかります。
RC造の場合でも植物の根を防ぐ工事が必要で、木造だとさらに構造や防水自体の補強も必要となります。

さらに作るときだけでなく、植物のメンテナンスにもコストが必要なのです。
水を撒いたり、枯れた部分の入れ替えなど、場合によっては予想を超えるコストが掛かることもあります。

植物の根はアスファルトを簡単に破ってしまうほど強力なので、屋根の防水部分に重大な被害を及ぼす可能性があります。
屋上緑化を採用する場合には、屋根の防水性能を損なわない細心の対策が必要とされるのです。

屋上緑化はエコロジーやヒートアイランド緩和のためには素晴らしい考え方で、屋根の断熱性能も向上します。
しかし植物の根の力は相当強力なので、屋上緑化を採用する際には細心の注意と配慮が必要となるのです。

また工事費用もかなり必要となります。
地域によっては補助金制度もあるのですが、とても工事費用をまかなえる金額ではありません。
断熱性能の向上による光熱費削減効果と補助金を合わせても、コストで考えると割に合わないのです。

屋上緑化は、緑による心理的な効果や温度が穏やかになることをどこまで評価するのか、という点がポイントとなります。
また住まいの環境改善にも効果があるので、この二つとコスト高を天秤にかけることになるでしょう。
もし住まいの工事費用に余裕があれば、特にお勧めの方法なのです。

外断熱工法 高気密・高断熱 屋上緑化 壁面緑化


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年10月22日更新

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