熱交換型換気扇

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熱交換型換気扇の長所・良いところ

熱交換型換気扇は、換気によって出て行くはずの空気の温度を取り入れる空気の温度に取り込むことで、換気の際に室内の温度が変化することを最小限にできる換気扇です。
換気を行っても室内の温度変化が少なくなるので、冷暖房にかかる費用を減らすことが出来ます。
また給気口の近くが寒く(暑く)なることも、かなり防ぐことが出来ます。

顕熱交換型と全熱交換型があり、全熱交換型換気扇は温度だけでなく湿度に対しても効果がありますが、ニオイも取り込みやすくなるのでトイレなどには向きません。
タイプに適した設置場所を選べば、より効果的です。

吸気と排気を機械で行うので、換気の量が一定しやすいという長所もあります。
また換気扇によっては吸気と排気が一箇所で済む場合も多く、工事の手間を省けたり、設置場所を確保しやすいところも長所といえるでしょう。

熱交換型換気扇の短所・悪いところ・欠点

熱交換型換気扇は通常、吸気と排気を行う場所が極めて近くなってしまうので、換気する効果が薄いという点が最大の欠点となります。
せっかく取り込んだ新鮮な空気を、かなりの割合で排出してしまうのです。

熱交換の効率は5、60パーセント程度で、かなり微妙な割合といえます。
実際に換気する際の換気効率の悪さを考えあわせると、換気扇としての性能はさほど良くはないのです。

換気扇の設置費用についても、通常の換気扇より高額になります。
吸気口の工事は不要ですが、吸気口はかなり安価で換気扇のコストアップよりかなり安くなります。
また熱交換型換気扇は、通常の同サイズの換気扇よりも換気量が少ないために、トータルでの設置費用はかなり不利となるのです。

熱交換型換気扇は、換気の際に失ってしまう熱をある程度回収できる点では、優れた換気設備といえます。
しかし換気効率が悪いという欠点も併せ持っているので、実際の換気性能で考えると大きなマイナス部分も持ち合わせているのです。

吸気部分と排気部分が近いために、実際に有効な換気量はデータ以上に少なくなってしまいます。
ですから熱交換型換気扇を使用する場合には、通常必要な換気量よりも大きい換気扇を採用することがポイントなのです。

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