輻射熱暖房

住まいの長所と短所の研究室 住まいの長所と短所の研究室 アイコン

輻射熱暖房の長所・良いところ

輻射熱暖房は、暖かい面を作ることで部屋全体を温める暖房です。
壁や天井面を暖かくして暖房とします。

家電製品ではオイルヒーターが一般的です。
床暖房も輻射熱を利用しているのです。

温風がないので、非常に快適な暖房となります。
室内で燃焼したりしないので、換気する回数を減らせます。
エアコンのように過度に乾燥することもないので、室内環境も良くなります。

遠赤外線の効果で、体の芯から温まります。
実際の室温よりも暖かく感じられることも多いのです。

輻射熱暖房の短所・悪いところ・欠点

輻射熱暖房は、コストが掛かります。
設置コストが他の暖房機器より高く、さらに電気代など毎月にかかる暖房費も高くなってしまいます。
冷房として使用すると結露の問題が生じることも多く、暖房専用として使われることが一般的です。
そこで冷房用の空調機器も別に必要となるので、さらにコストアップの要因となるのです。

隙間風があったり住まいの断熱性能が悪いと、十分な暖房効果が得られないことも多くなります。
暖房能力としてはさほど高くないので、熱が逃げやすい住まいだと快適ではなくなってしまうのです。

暖房効果が得られるまでに時間がかかります。
暖かさを感じられるようになるまでに、数十分くらいの時間がかかるのです。
そこで必要なときに暖房を行うという使い方には向きません。

オイルヒーターは、大きな部屋で使うには暖かさが不足しがちです。
1台あたりの電気の使用量に制限があるので、大きな部屋では複数のオイルヒーターを使用することになってしまいます。

輻射熱暖房は、原理的に優れた暖房機器です。
発熱部分の温度が低めで風を発生しない、暖房機として優れた特性を持っているのです。

しかし設置費用が高めな上に、暖房費用もかかってしまうところがネックです。
温まるまでに時間がかかる場合も多く、機器によっては24時間暖房が基本の場合もあります。
また住まいの断熱性能が高くないと、思ったほどの暖房効果を得られない場合もあるのです。

経済的には弱点があるものの、暖房機器としての快適さに関しては非常に優れています。
この快適さに対する評価と住まいの断熱性能の高さ、この二つが輻射熱暖房を採用する場合のポイントとなるのです。

熱交換型換気扇 床暖房 輻射熱暖房 エアコン


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月05日作成

住まいの長所と短所の研究室    copyright 2010-2016 kaNazu All Rights Reserved