RC造・鉄筋コンクリート造

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RC造・鉄筋コンクリート造の長所・良いところ

RC造・鉄筋コンクリート造の住宅は、高級住宅で採用されることが多い工法です。
火災に強いコンクリートと強度が高い鉄筋の組み合わせで、強度の高い住宅を作ることが出来ます。

火に強いコンクリートの効果で、火災に非常に強い住宅となる点が長所です。
また高さが低くなる2階程度の住宅の場合、地震や台風に対する強度も優れています。
地震や台風の際には建物の変形が少ない為に、建物自体の被害も少なめで、安心感もあります。

RC造の住宅は継ぎ目のないコンクリートで作られるために、隙間が少なくなります。
またコンクリートが熱を貯めるために、室内の温度変化が少なくなります。

耐久性が高いことも特徴の一つで、手抜きなく作れば、普通の設計でも50年以上の耐久性を確保できます。

RC造・鉄筋コンクリート造の短所・悪いところ・欠点

RC造・鉄筋コンクリート造の住宅は、他の構造の建物より一般的にはコストが高めになります。

コンクリート自体の断熱性能は、さほど良くないので、断熱材は必須です。
また熱を貯めやすいので、一旦熱くなったり、冷たくなったりすると、温度を戻す為に時間がかかります。
その為に夏には夜になっても暑さが続いたり、冬には底冷えを感じるときもあります。

コンクリートは湿気を吸収しやすいものの放出することは苦手なので、湿度が高い梅雨の時期には湿度が多く不快感が増す場合もあります。
溜まった湿気により、室内にカビなどが発生しやすくなります。

RC造の住宅は配管のやり直しが行ないにくいので、水廻りの配置が換わるようなリフォームを行ないにくい点も欠点の一つです。
配管の為にコンクリートを削ると、構造部分の強度も下がってしまいます。

火災にあってしまっても燃えにくいという利点はあるものの、強烈な炎にさらされ続けるとコンクリートの強度は落ちてしまいます。
コンクリートがもろく変質してしまうので、住まい全体の強度が下がってしまうのです。
そのままにしておくと、大地震の際に倒壊してしまう可能性も出てきます。

RC造・鉄筋コンクリート造の住宅は、優れた住宅とするためには、かなりのコストが掛かります。
断熱性や湿気を溜めない対策が必要な上に、常に冷暖房を行なうなどコンクリートを室内温度に近い状態に保つことが必要となるのです。

とはいえ、その条件さえ満たせば、地震や台風や火事に強い安心感を備えた上に、環境面でも快適な住まいを手にすることができます。
またRC造は耐久性を確保しやすい作りでもあります。
つまりRC造は、高性能で耐久性の高い住まいを作るには有利な住まいの構造といえるのです。

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   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月16日更新

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