設計料

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設計料の長所・良いところ

設計料は、理想の住まいを設計して、しっかり工事を監理するためには重要なものです。
一見高そうに感じますが、設計する際にかかる手間や作業時間を計算すれば、さほど高価では無いはずです。

設計料の多くは、人件費です。
敷地の調査から住まいの基本計画、さらに詳しい打ち合わせや詳しい図面の作成、設計中の変更や見積もり金額の調整、確認申請の手間や工事監理など、建築士がひとつの住宅を完成させるまでには、かなりの日数が必要なのです。

住まいを依頼してから工事が終わるまでの間、しっかり働く=しっかり設計するためには、適正な設計料は必要不可欠です。
収入がなければ生活が出来ませんし、設計料が低すぎると、他の報酬が高い仕事を優先する場合もあります。

設計料の短所・悪いところ・欠点

設計料の問題点は、設計料と実際に設計にかかる手間が比例しないことが多い点です。
設計料が高額な割りには、簡単な設計しか行わない設計事務所もあります。
逆に不当に設計料を安くして、工事業者からバックマージンをもらう場合すらあります。
設計施工のハウスメーカーや工務店などでは、工事費の中に含まれることも少なくありません。

適正な設計料の基準としては、国土交通省から告示第15号としてまとめられています。
しかし、これで計算すると、100平米の住宅ですら400万円(構造計算が必要な場合は700万円)を軽く超えてしまいます。
相当有名な建築家による高級住宅の設計料に近いレベルで、現実離れした金額となっているのです。
これでは国土交通省が発表しているとはいえ、参考にすらなりません。

設計料は、ハウスメーカーの営業戦略の為に不当に安く設定され、最近の建築家による住宅のおかげで まともな額の設定が可能になったという経緯があります。
また設計の内容によって、設計料は大きく変わります。
そのために、適切な設計料を判断することが困難だという問題点があるのです。

設計料は、設計した内容やかかった手間に応じて評価することが一番なのですが、そうなると設計料に対する予算を事前に設定することができません。
そこで、住宅の面積や予想される手間に応じた設計料を設定することになります。

しかし実際の設計の際には、打ち合わせが予想より長引いたり、変更が多かったりすることも多いものです。
逆に、簡単な設計で済ませてしまうことも少なくありません。

そんな設計料を適切に判断するためには、住まいづくりの予算を総額で考えることがポイントです。
総額の範囲内で満足できる住まいを作ってくれさえすれば、設計料の金額を気にする必要はなくなります。
そのためにも、信頼できる建築士やハウスメーカーを探すことが大切なのです。

設計料 見積書 諸経費


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月19日更新

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