雨水浸透枡

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雨水浸透枡の長所・良いところ

雨水浸透枡は、屋根に降った雨を地中にしみ込ませる為の枡(地面に設置する水を集める場所)です。
大きめの枡に雨水を貯めて、下部から地面に雨水をしみ込ませます。

通常建物の屋根に降った雨は、側溝に流します。
最近の集中豪雨(ゲリラ豪雨)では、その側溝が溢れ出してしまうことも少なくありません。
雨水浸透枡は屋根面に降った雨を地面にしみ込ませるので、そんな側溝が溢れる現象を防ぐ効果があるのです。

雨水を排水しにくい敷地では、浸水を若干ながら防ぐ効果があります。
また しみ込んだ水は地下水となりますから、地下水低下による地盤の沈下や井戸水の劣化を防ぐ効果もあります。
目立たないながら、周囲の環境を改善する効果があるのです。

雨水浸透枡の設置には補助金制度がある地域もあり、補助金の額によっては普通の雨水枡を設置するよりも安価に設置できる場合があります。
特に地下水が少なくなっている地域には補助金が付くことが多いので、設置費用が少なくなる上に住まいの環境を良く出来るという2つの効果があるのです。

雨水浸透枡の短所・悪いところ・欠点

雨水浸透枡は、通常の雨水枡よりも設置費用がかかります。
補助金がなければ、そのままコストの上昇につながってしまいます。

浸透する水の量はそれほど多くないので、屋根に降った雨水のすべてを浸透させることは出来ません。
強い雨のときは雨水の浸透が間に合わなくなるので、溢れた分を側溝などに流す配管が必要になります。

汚れた雨水が浸透すると、汚れが溜まって、だんだんしみ込みにくくなります。
汚れが溜まってしみ込みにくくなると、回復させるためには少し大きな工事が必要になります。
メンテナンスが通常の枡よりも大変だという、大きな欠点があるのです。

雨水浸透枡には、地下水を守ったり側溝の溢れを防ぐという、住環境を改善する効果があります。
環境やエコロジーを考えると、雨水浸透枡の設置は効果が高いといえるのです。
排水を改善するための道路工事を減らすことも出来ます。

欠点は設置に費用がかかることと、汚れが詰まると雨水が浸透しにくくなることです。
設置費用は補助金があって、その額が高めの地域ならコストの上昇分を十分まかなうことが可能です。
しかし補助金がない地域では設置費用が高額になり、浸透する性能を保つメンテナンスにも費用がかかる点には注意が必要なのです。

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