木製建具の長所・良いところ
木製建具は、木を組み合わせて作った建具です。
作り方によって、框戸とフラッシュ戸に分類されます。
框戸は丈夫な枠を作って強度を確保した木製建具で、フラッシュ戸は細い枠材に表面材を張り合わせることで全体の強度を確保する木製建具です。
比較的軽い建具となり、デザインや形状の自由度は抜群です。
木の組み合わせによって、多様なバリエーションが考えられます。
開き勝手については金物次第ですが、かなりのバリエーションがあります。
木製建具は木の材質によって、表情が大きく変わります。
建具単体の断熱性能も比較的高く、触っても熱さや冷たさを感じにくいところも特徴と言えます。
結露も しにくくなります。
木製建具の短所・悪いところ・欠点
木製建具は、湿度変化や年月が進むことにより変形しやすいところが弱点です。
特に外部の建具として使用すると、建具の変形で扉が動きにくくなることも少なくありません。
新築して1年目から2年目には、調整が必要となる場合も多くなります。
また隙間も大きめになるので、普通に作ると隙間風が気になる場合もあります。
木の材質によっては変形しやすい場合もあるので、材料の選定にも注意する必要があるのです。
そして木なので燃えます。
燃えるのに時間はかかりますが、防火性能は期待できません。
木製建具は、金物の取り付けも弱点となりやすい場所です。
ビスが緩んだり木が変形したりして、トラブルが生じやすいところも弱点となります。
雨水かかかりやすい場所だと、変色が目立つ場合もあります。
建具に水がたまった状態が続くと、傷みやすくなるところも弱点といえるでしょう。
木製建具は、デザインが自由で、断熱性能が比較的高いところが特徴です。
特にデザインについては、木の材質から形状や組み合わせ方まで、幅広い作り方が可能です。
しかし湿度や経年で変形しやすいという、木本来の弱点も持ち合わせます。
普通に作ると隙間が大きくなり、隙間風が気になることもあります。
形状の工夫やパッキン材などの追加で改善できますが、その部分のトラブルも発生しやすくなります。
木製建具は、木の良さと弱点をそのまま持ち合わせた建具です。
そこで木の性質を生かした使い方と、弱点を克服する工夫と使いこなしが必要な建具なのです。