洋瓦

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洋瓦の長所・良いところ

洋瓦は、ヨーロッパなどで用いられる形状の瓦のことです。
日本瓦同様に、陶器瓦に代表される粘土瓦とセメント瓦の2種類に大きく分けられます。
形状では半円を交互に組み合わせるスパニッシュ瓦と平らでラインが入るフランス瓦が主流で、スパニッシュ瓦を2枚つなげたようなS瓦もあります。

洋瓦の特徴としては、屋根瓦と下地の間に空気層ができるので、断熱性能や防音・遮音性能が高くなります。
比較的重い材料なので、防音・遮音性能がより高くなります。
さらに厚みのある不燃材なので、火に強いという特徴もあります。

スパニッシュ瓦は明るいデザインの瓦が多く、明るい洋風の住まいにぴったりのデザインです。
フランス瓦は段々が強調されるデザインで、色次第で軽快な表情から重厚な表情の住まいまで活用できます。
住まいにあわせた幅広いデザインがあるところが、洋瓦の特徴ともいえます。

瓦を1枚単位で交換することも可能で、修理が簡単なところも長所といえるでしょう。
現在の日本製の洋瓦は、形状を工夫することで台風にも強くなっています。

洋瓦の短所・悪いところ・欠点

洋瓦は、比較的重い屋根材です。
その分建物全体で見ると、地震に対しては不利になり、筋かいなど強度のある壁の量を増やす必要があります。

屋根の勾配(傾き)が、かなり必要となります。
日本瓦より防水性能に劣る傾向があるので、傾きを大きくして、雨水を早く落とす必要があるのです。

デザイン面では、かなりバリエーションの広さがありますが、屋根の傾きはある程度確保する必要があります。
防水性能が比較的高い日本製の洋瓦は、デザインの味わいの点では若干劣ります。
本場の洋瓦は味わいのあるデザインですが、防水性能で劣ってしまうという微妙な部分があるのです。

瓦は割れやすいところも欠点といえるでしょう。
固い物が当たると割れることがあるので、台風の後などには屋根瓦のチェックが必要となります。

洋瓦は、屋根を強調した洋風デザインの住まいにぴったりです。
かなり個性が強いデザインの瓦なので、住まいのデザインも若干制限されます。

防水性能や台風を考えると日本製が有利なのですが、デザインや味わいを重視すると本場の製品が有利です。
日本製は日本瓦のバリエーションと考えてよく、本場の洋瓦を使用する場合は、下地で防水性能を確保することと、台風などに飛ばされない強固な取り付けが重要となるのです。

日本瓦(和瓦) 粘土瓦・陶器瓦 セメント瓦 三州瓦
石州瓦 淡路瓦 洋瓦 スレート瓦
コロニアル・カラーベスト


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