光触媒塗料の長所・良いところ
光触媒塗料は、塗料に含まれる酸化チタンに光が当たることで、汚れや有害物質を分解する能力を持った塗料のことです。
壁や屋根、タイルやガラス面などに使用されています。
表面を綺麗にする効果もあるので、最近話題の建材なのです。
光触媒塗料は水と親和性が強く、壁やガラスに付いた汚れを雨などがかかることで簡単に洗い落とすことができるのです。
窓や外壁や屋根の汚れを大幅に減らすことができるので、掃除の手間をかなり省くことができます。
自動車の排気ガスであるNOXなどを分解する能力を持っているので、周囲の環境を改善する効果もあります。
特に外壁や屋根に使用すると、面積が大きいために効果も高くなります。
防カビや脱臭の効果もあるので、光の当たる場所であれば室内に使っても効果的に働きます。
光触媒塗料の短所・悪いところ・欠点
光触媒塗料は、一般の塗装に比べてかなり高価です。
効果の高い性能を持つものの、コストアップは避けられません。
また有機物を分解するという性質上、塗料自身までも分解してしまうという欠点も持ち合わせています。
自身を分解してしまうために、塗装の寿命が短くなります。
また下地として無機物による下塗りや、素材自体が無機物(ガラスや金属など)である必要があるのです。
光触媒塗料は、水がかからない場所では汚れを落とす効果が少なくなります。
光が当たっただけでは有機物を分解する効果はあるものの、自発的に汚れを落とす効果はないのです。
光触媒塗料は、汚れを落とし有害物質を分解するという優れた効果を持つ塗料です。
しかしその分解する性能の為に、塗料の耐久性が短くなるという欠点も持ち合わせています。
塗料のコストも高価なので、便利な性能を維持する為のメンテナンスの際にもコストがかかってしまいます。
光触媒塗料は、掃除の手間が省ける便利さや環境改善効果と、かかるコストの比較が必要な高性能塗料といえるでしょう。