天然木化粧合板

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天然木化粧合板の長所・良いところ

天然木化粧合板は、木目の美しい木材を薄く切った薄い板(ツキ板)を、合板の表面に貼り付けた仕上材のことです。
壁や天井の仕上材料として使用されます。

木目が美しい割に、比較的安価となります。
欠陥がない薄い板を貼り付けるので、安定して美しい板を作ることができるのです。
自然の木材を使用しているので、自然なばらつきもある程度感じられます。

合板がベースなので、無垢の木材に比べて変形やそりが少なくなります。
大きな板ができるので、施工が簡単なところも特徴といえるでしょう。

天然木化粧合板の短所・悪いところ・欠点

天然木化粧合板は、貼り付けている板が薄いので、剥がれやすいという欠点があります。
接着剤が弱くなったり、物がぶつかったりすると、表面がはがれてしまうことがよくあるのです。

表面の材料が極めて薄いために、質感やリアリティーは無垢の木材に劣ります。
薄いので立体感が感じられません。
また通常は同じような木目が不自然な状態で並ぶことになるので、無垢の木材とは見え方が違ってしまうのです。

下地が合板なので、触れたり叩いたりするとすぐに分かります。
音が変に響くこともあるので、音楽室などには向きません。

接着剤を使用するので、シックハウスの可能性もあります。
通常はフォースターと呼ばれるシックハウスの規格に適合していますが、危険性がゼロではありません。

合板を利用するので、長さに制限があります。
幅は広く使いやすいのですが、長さが不足する場合が多く、継ぎ目が出やすくなります。

天然木化粧合板は、比較的安価なコストで美しい木のデザインが楽しめるところが特徴です。
寸法が安定しているのも特徴で、工事も比較的簡単です。

しかし見た目の質感や触れた感触は無垢の板には及びませんし、表面の薄い板が剥がれることもあります。
長さが下地の合板の大きさに左右されるので、継ぎ目の処理が上手な使いこなしのポイントといえるでしょう。

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