下地合板・針葉樹合板の長所・良いところ
下地合板・針葉樹合板は、内壁や天井の下地に使用する合板のことです。
屋根の下地や、外壁の耐力壁(強度を上げる壁の部分)にも使用されます。
下地の合板には、ラワン合板や針葉樹合板を使用するのが一般的です。
針葉樹合板は、日本の杉など針葉樹を使用した合板のことです。
一般的に節が目立つので仕上としては利用しにくく、下地材として使用します。
下地合板・針葉樹合板は、内壁や天井の下地材としては強度が高いところが特徴です。
壁の強度を上げたい場所に使用します。
またエアコンの設置部分の補強など、部分的に使用されることもあります。
木ネジが効きやすく、クロスなどの接着剤も付きやすいという特徴があります。
手摺の下地などとしても効果的なので、バリアフリー対応の住まいには、腰壁の下地としても使用します。
日本の針葉樹合板を使用すれば、資源の有効利用にもなります。
現在の日本の森林は木材が余っている状態なので、海外から運んでくるよりも運ぶ燃料を節約できるのです。
植林のサイクルも正常となるので、日本の木材を使用することは、資源の有効利用にもつながるのです。
下地合板・針葉樹合板の短所・悪いところ・欠点
下地合板・針葉樹合板は、接着剤の寿命が合板の寿命とも直結します。
特に住まいの補強として使用する場合は、強度の寿命が合板の寿命で決まってしまうこともあります。
水に弱い合板を水周りに使用すると、表面が剥がれてしまいます。
そこで水周りの下地に使用する場合は、水に強い合板を使用することが必要です。
同様に結露するような場所の下地合板も、水に強い合板とする必要があるでしょう。
下地合板・針葉樹合板は木が材料なので、一見、調湿出来る(室内の湿気を調整してくれる)ように感じます。
しかし木の間に数層の接着層があるので、調湿性能はさほど高くないのです。
ホルムアルデヒドなど、有害物質の発散が少ないながらあります。
接着剤を使用するので、若干ながら有害物質が含まれるのです。
下地合板・針葉樹合板は、火に弱いという弱点があります。
木なので燃えやすく、コンロや暖炉がある部屋などには使えない場合もあります。
下地合板・針葉樹合板は、強度が必要な壁や天井の下地に効果的です。
住まいの強度を確保する耐力壁やエアコン・手摺の下地など、必要に応じて使われることも多い下地材なのです。
合板の種類によって湿気や耐久性が変わるので、耐水合板や構造用合板など、必要に応じて使い分けることが大切です。
日本の針葉樹合板を使用すれば、資源の有効活用にもつながります。
下地合板・針葉樹合板は、上手く活用することで より効果的な下地材となるのです。