アスファルト防水の長所・良いところ
アスファルト防水は、アスファルトを合成繊維に含ませたシートを何枚か重ね、さらにアスファルトをしみ込ませることで防水層を形成します。
歴史が古く、信頼性が高いところが大きな特徴です。
アスファルトをしみこませるので、防水性能を確保しやすいのです。
コスト的には平均的で、安心して採用できる工法といえるでしょう。
最近は工法が改善されて、工事中の臭いの発生が少ない製品もあります。
人が住んでいる近隣に近い場所での工事となりやすい住まいの工事には、適した工法といえるでしょう。
アスファルト防水は、保護モルタルで押さえれば、耐久性もかなり高くなります。
他の放水工法よりも耐用年数が長めとなるので、メンテナンスの回数を減らすことが可能なのです。
アスファルト防水の短所・悪いところ・欠点
アスファルト防水は、基本的にコンクリートやALC版の上に施工します。
木造では採用が難しい防水工法ともいえます。
従来の工法は、工事中に臭いが発生します。
臭いの発生が少ない新しい工法でも、まったく臭いが無いわけではありません。
アスファルト防水は、工事の手間も多くなります。
幾層も重ねた上にアスファルトを流す手間もかかるので、工事の手間は多くなるのです。
防水層の上を歩く場合、保護モルタルなどが必要になります。
そのため、屋根が重くなってしまいます。
この点でも、木造住宅には採用しにくい防水工法なのです。
アスファルトは、紫外線に当たると硬化して劣化します。
硬くなると防水性能も落ちて、雨漏れの原因にもなります。
そのままでは劣化が進んでしまう為に、保護塗装か保護モルタルが必要となります。
アスファルト防水は、RC造や鉄骨造で採用される防水工法です。
木造のベランダなどには ほとんど採用されないので、住宅工事ではあまり見かけない工法といえます。
信頼性のある工法なのですが、工事中の臭いのために敬遠されがちです。
コストと性能のバランスのよさが、アスファルト防水の最大の特徴ですが、住宅の工事では採用しにくい工法なのです。