床暖房

住まいの長所と短所の研究室 住まいの長所と短所の研究室 アイコン

床暖房の長所・良いところ

床暖房は、床を暖めることで部屋全体を暖める、快適な暖房機器です。
床が暖まることで足元から暖かくなり、さらに暖かさが自然と上に広がっていくので、部屋全体が温まるのです。

床の暖かさで体を直接暖めることも可能で、空気だけを暖める暖房と違って、体の芯から温まりやすいという特徴も持っています。
輻射熱も利用しているので、室温が多少低くても暖かさを感じることが出来ます。

また室内の場所ごとの温度変化が少なくなる点も、大きな長所といえます。
広い面を温めているので、部屋全体を温めやすくなるのです。

床暖房は風が起きないので、風の冷たさを感じたりすることがありません。
エアコンの暖房のように、空気が必要以上に乾燥することもありません。
人の活動に適した頭寒足熱の温度環境を作ることが出来ます。

床暖房の短所・悪いところ・欠点

床暖房は、床材自体を暖めなければいけないために、温度が上昇するまでに時間がかかります。
また常に暖房を行うような場合は比較的暖房の効率が高いのですが、床暖房を消してしまう時間が長いと、暖房の費用が上昇してしまう傾向があります。

設置費用が比較的高額で、温水型の場合は暖房費用はそれほどかからないものの、水漏れの危険性があったり、定期的なメンテナンスが必要となります。
電気式床暖房の場合、メンテナンスはほとんどかからないものの、通常の暖房よりも電気代がかかります。

床の温度次第では、低温やけどの危険性もあります。
床暖房の種類によっては、上に物を置いたりすると その部分だけ温度が上昇してしまうので、温度にバラツキが生じる場合もあるのです。
その分、他の必要な場所の温度が上がりにくくなることもあります。

床暖房は、原理的に優れた暖房機器といえます。
発熱部分の温度が低めで風を発生しない、頭寒足熱となるなど、暖房機として優れた特性を持っているのです。

しかし設置費用が高めな上に、暖房費用もかかってしまうところが最大のネックです。
特に温暖で昼間に暖房が必要なかったり、昼間に住宅に人がいない場合など、間欠的に使用する暖房としては効率が悪いという弱点があるのです。

経済的には弱点があるものの、暖房機器としての快適さに関しては非常に優れています。
この快適さをどこまで評価できるか、という点が床暖房を採用する一番のポイントなのです。

熱交換型換気扇 床暖房 輻射熱暖房 エアコン


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月05日更新

住まいの長所と短所の研究室    copyright 2009-2016 kaNazu All Rights Reserved