鋼製建具の長所・良いところ
鋼製建具は、鉄つまりスチールを組み合わせて作った建具の事です。
通常は塗装やメッキを行って仕上とします。
比較的強度が高いので変形しにくく、寸法が安定しているという特徴があります。
また溶けるまでの温度が高いので、耐火性能もあります。
寸法やデザインを自由に出来るところも、特徴といえるでしょう。
ほとんどの鋼製建具が特注として作られるので、形状は自由となるのです。
大型のサッシやドアも作ることが出来ます。
溶接も簡単にできるので、形の自由度が高いのです。
鋼製建具への塗装は、比較的簡単に可能です。
塗料の色や性能次第で、様々な色とすることが出来ます。
鋼製建具の短所・悪いところ・欠点
鋼製建具は、錆びやすいところが弱点です。
沓摺り部分にはステンレスを使うので問題は無いのですが、本体や枠のスチールは錆びやすいのです。
全面ステンレスにすると高価になりますし、溶接しにくく、塗装も難しくなります。
塗装に傷がつくと特に錆びやすいので、注意が必要です。
錆を防ぐには、塗装部分を定期的に塗り替える必要があります。
断熱性能の悪さも弱点です。
建具が結露しやすく、建具に触ると冷たかったり熱かったりします。
その結露水が、本体の錆びにつながることもあります。
断熱材を中に入れても、スチール同士が接触している部分があるので、断熱性能が上がりにくいのです。
鋼製建具はアルミほどの精度は無いので、気密性では若干不利になります。
枠廻りを複雑に加工することも難しいので、形状によっては水切れが悪くなります。
鋼製建具は、作りやすさと丈夫さ、そして耐火性能が特徴です。
スチールは溶接できるので加工がしやすく、強度も高くなるのです。
その反面、錆びやすく断熱性能が悪いという弱点もあります。
塗装面やメッキ部分に傷がつくと、その部分から錆が進行してしまうのです。
その塗装は耐久性がさほど良くないので、定期的に塗り替えが必要となります。
鋼製建具は、定期的なメンテナンスが欠かせない建具なのです。