LED照明

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LED照明の長所・良いところ

LED照明は、発光の効率の高さと、発光部分のコンパクトさが大きな長所です。
さらにスイッチを入れてから発光するまでの時間が早く、オンとオフを繰り返しても、発光部分の寿命があまり変わらないという長所もあります。

発光部分の寿命が数万時間あるので、ほとんどメンテナンスフリーという点も大きな利点です。
高所や屋外など、照明の設置場所次第では特に大きな利点となります。

LED照明は点灯の際の発熱が少ない為に、光に近づいても熱さを感じにくいという点も長所といえるでしょう。
照明からくる熱さが少ないので、花など熱に弱い物を照らす際にも効果的です。

光源がコンパクトなので、鋭い光が得意です。
絵画のみを照らす明かりなど、狭い範囲をしっかり照らすには適した照明です。
紫外線をほとんど含まない照明なので、退色なども減らせる効果もあって、より有効なのです。

LED照明の短所・悪いところ・欠点

LED照明は寿命が長いものの、寿命の後半は光が弱くなり、寿命が終わる頃(4万時間?)には初期の半分程度の明るさになってしまいます。
(多くの照明機器で明るさが1/2になった時点を、寿命としています。)

発光の効率が高いとはいえ、発光効率が高い蛍光灯と同等です。
機器のコストがまだ高額なため、最新の蛍光灯と比較すると、コストパフォーマンスに劣ります。

現在では調光器を使用できるLED照明と使用できないLED照明が混在しているので、調光器を使用する際には注意が必要です。
調光が簡単に出来る電球の代わりに使用する場合は、調光器を使用できるLED電球を選ぶ必要があります。

光源がコンパクトすぎるために、鋭い光になります。
使い方によっては、まぶしさを感じることも多くなります。
レンズの改善などによって広がる光を実現しているLED照明もありますが、一般的には部屋全体を照らす用途には向きません。

電球ほどの演色性は無いので、色鮮やかに見せる必要がある食堂の照明には向きません。
演色性の高いタイプの蛍光灯と比べても、今ひとつ及ばないのが現状です。
(データ上はそこそこ良いようですが、実際の見え方はかなり劣るようです。)
また演色性を高めたLED照明は、発光効率がかなり悪くなってしまいます。

LED照明は、電球の代わりとしての使い方が基本となります。
点滅を頻繁に繰り返すトイレの照明や、棚や壁を照らすスポットライトやダウンライトとしての使い方が、LED照明を効果的に使うポイントなのです。

しかし円形や直管の蛍光灯の代わりとしては、不利な部分が多くなります。
発光効率は同等なのですが、光源が小さいので、広い部分を照らすには向かないのです。
広い部分を照らす為のLED照明もありますが、発行効率が悪かったり、機器のコストが非常に高額だったりするのです。
さらに寿命が尽きる頃には明るさが半分から70パーセント程に減ってしまうので、寿命ではなく暗さの為に機器の交換が必要になる可能性が高くなります。

つまりLED照明は、現時点では、電球の代わりに使用することがポイントなのです。
もしくはメンテナンスが困難な、吹き抜け上部や外部の照明としても有効な照明といえます。
LEDは特長を生かした、上手な使い方が必要な照明なのです。

LED照明 スリム蛍光灯 インバータ蛍光灯 蛍光灯(従来)
電球


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