インバータ蛍光灯の長所・良いところ
インバータ蛍光灯は、蛍光灯を点灯させる機能を電子化して、毎秒数万回の点滅とすることで、従来の蛍光灯に特有のちらつきをなくした蛍光灯です。
点灯にかかる時間が非常に短くなり、照明の効率も高くなるので電気代を減らすことが可能です。
最新のスリム蛍光灯もインバータを使用していますが、ここでは従来サイズの蛍光灯を利用するインバータ蛍光灯について紹介します。
インバータ蛍光灯は、機器の安価さと消費電力のバランスの良さがポイントです。
LEDの平均的な発光効率とほぼ同じ効率を持ちつつ、始めに機器を購入する際の費用を抑えることが出来ます。
広い面積を照らすことが出来るので、部屋全体を照らす照明としては最も使いやすい照明です。
また蛍光ランプの入手が比較的容易な点も、大きな長所といえるでしょう。
ランプの寿命はLEDほどではありませんが、そこそこ長い寿命を持ちます。
数千時間から1万時間程度のランプ寿命があるので、交換の手間を減らせます。
ランプ自体の価格の安さも、大きな特徴といえるでしょう。
インバータ蛍光灯の短所・悪いところ・欠点
通常のインバータ蛍光灯は、スリム蛍光灯や高効率LED照明よりも、消費する電力が大きくなります。
その差は少ないのですが、長い間使っていると電気代の差が気になってくる程度の違いはあるのです。
蛍光灯なので、点滅を繰り返すとランプの寿命が短くなります。
ランプが比較的安価とはいえ、本来の寿命よりも大幅に短くなる場合もあるのです。
ランプが点灯するまでの時間は、インバータなので ほとんど瞬時です。
しかしLEDと比べると、若干の遅れはあります。
インバータ蛍光灯は電球ほどの演色性は無いので、食堂の照明にはあまり向きません。
しかも光源が大きくなるので、食卓の真上で照らす照明には適さないのです。
光源が大きくなるので、コンパクトな照明にはなりえません。
電球型のような小さな照明にしてしまうと、発光の効率が極端に悪くなるのです。
また使用できる蛍光ランプの種類が限られる機器もあります。
同じ形状で3種類の蛍光ランプがあるので、間違ったランプを選んでしまうと点灯できなかったり、発光効率が下がって暗くなってしまいます。
点灯中のインバータ蛍光灯にAMラジオを近づけると、雑音が入ることがあります。
点滅が非常に頻繁に行われるので、弱い電波を発生して、ラジオに雑音が入ることがあるのです。
インバータ蛍光灯は、部屋全体を照らす照明としては現在最も一般的な照明です。
機器の価格が比較的安価で、発光効率がそこそこ高く、光の広がる範囲が広いので、部屋全体を明るくする照明としてよく利用されているのです。
従来の蛍光灯より点灯が早く、電気代を若干節約できます。
多少の機器の高さは、電気代の節約分で回収することも可能です。
蛍光ランプが比較的安価なので、早めに交換すれば新品同様の明るさを取り戻しやすくなります。
演色性も電球には及ばないものの良好で、そこそこ高効率と相まって、使いやすい照明機器なのです。
広い部屋の全体を照らす照明としては、コストと性能のバランスが取れた照明といえるでしょう。