Low−Eガラスの長所・良いところ
Low−Eガラスは、ガラスの表面に特殊なコーティング処理を行い、熱の伝達をにしくくしたガラスのことです。
通常は複層ガラスの片側に使用します。
室外側ガラスにLow−Eガラスを使ったガラスは、Low−E複層ガラスの遮熱タイプとなります。
室内側ガラスにLow−Eガラスを使ったガラスは、Low−E複層ガラスの断熱タイプとなります。
Low−E複層ガラスの遮熱タイプは、夏の暑さを遮る性能が高くなります。
ガラスの外部で熱を遮るので、室内に日差しの暑さが侵入しにくくなるのです。
夏の暑さが特に気になる地域で効果の高いガラスです。
Low−E複層ガラスの断熱タイプは、室内の暖かさを室内側に反射することで断熱性能が高くなります。
複層ガラスは元々断熱性能は高いのですが、それをさらに高める効果があるのです。
冬の寒さが厳しい地域で効果が高いガラスです。
Low−Eガラスの短所・悪いところ・欠点
Low−Eガラスは、普通のガラスに比べると室内が暗くなります。
入ってくる熱だけでなく光も少なくなるので、同じ大きさの窓でも室内が暗くなってしまうのです。
普通のガラスよりも、コストが相当高くなります。
複層ガラスと比べても6割程度コストアップするので、住宅の価格も上がってしまいます。
遮熱タイプと断熱タイプは、かなり性格が異なります。
遮熱タイプは、冬の太陽の暖かさも遮ってしまうことになります。
断熱タイプは、室内に侵入した熱や室内で発生した熱も逃しにくいので、夏場に熱がこもりやすくなります。
複層ガラスなので再カットが出来ません。
寸法の再修正が効かないので、発注寸法には注意が必要です。
Low−Eガラスは、遮熱タイプと断熱タイプを上手く選ぶことが大切です。
せっかく高性能なガラスでも性格が大きく異なるので、間違った地域で使うと逆効果になります。
夏の暑さを防ぐことが中心なら遮熱タイプ、冬の寒さを防ぐなら断熱タイプを選ぶことが必要です。
どちらも気になる場合は一般的な複層ガラスを使用して、カーテンやブラインドで日射を調整する方が効果的な場合もあるのです。