免震構造

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免震構造の長所・良いところ

免震構造は、地震の際に建物にかかる力(つまり地震の揺れ)を少なくしてくれる構造です。
建物の地盤に近い部分に、ゴムなど揺れを少なくするパーツを挟むことで、地震の揺れが建物に伝わることを防ぎます。

地震の揺れ自体が少なくなる為に、住まいが壊れにくくなります。
さらに室内における家具の倒壊などによる、室内での被害もかなり防ぐことが出来るという効果もあるのです。

大きな強い地震が発生しても、住まいが壊れることも少なくなります。
そのまま住み続けることができるという点が、免震構造の大きな特徴ともいえるのです。

免震構造の短所・悪いところ・欠点

免震構造は、とにかくコストがかかります。
一般的な住宅の場合は住まいの価格や構造にもよりますが、1割から3割ほど建設コストが上昇してしまいます。

建物自体は壊れにくくなりますが、設備などの設置場所次第では効果がない部分もあります。
また設備配管との接合部分に適切な配慮が行なわれないと、建物は壊れなくても配管が壊れて設備が使えないということもありえます。

免震構造部分には、可動する配管部分も含めて、定期的なチェックが必要です。
場合によってはメンテナンスも必要となるので、リフォームコストの面でも上昇する可能性が高くなります。

免震構造は、地震が発生した際の住まいの揺れを少なくしてくれる優れものです。
一口に免震構造といっても、小さな地震の揺れから少なくしてくれるものと、大きな地震に限って揺れを少なくしてくれるものがあります。
コストもかなり違ってくるので、必要に応じた使い分けが必要でしょう。
室内に揺れに弱い貴重な物がある場合は、高性能の免震構造が必要とされます。

免震構造は、台風の際には ほとんど効果はありません。
また免震構造で吸収しきれない揺れに対しては、耐震構造部分で耐えることになるので、耐震構造部分の設計も大切なのです。

耐震構造 免震構造 制震構造


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年10月19日更新

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