横葺き・段葺き

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横葺き・段葺きの長所・良いところ

横葺き・段葺きは、細長い金属板を水が流れる方向とは垂直となる方向に使い、噛み合わせることで屋根を作ります。
横のラインが強調される、一見瓦風ながら、スッキリした屋根となります。
段葺きは噛み合わせる部分を立体的につくることで、立体感を強調したもので、平板の瓦に似たデザインとなります。

横葺きや段葺きは、モダンな和風を感じさせるデザインがポイントです。
平板瓦やコロニアル風のデザインとなり、一般的な日本の住まいにも似合うデザインとなるのです。
住まいのデザインを選ばないので、使いやすい金属屋根の葺き方といえるでしょう。

屋根の勾配(傾き)を瓦より浅く出来ます。
コロニアルと同じ位の傾きの屋根に対応できるので、使いやすいのです。

横葺きや段葺きは金属板を使用するので、つなぎ目の防水性能も良好です。
瓦やコロニアルよりも高い防水性能が期待できます。
耐久性の面でも、金属板の長所をそのまま活用できます。

また より軽量になるので、地震に対する強さの点でも有利となります。
立体的な段葺きでも、中は空洞か断熱材が充填されているだけなので、かなり軽くなるのです。

横葺き・段葺きの短所・悪いところ・欠点

横葺きや段葺きは、金属板特有の断熱性能の悪さがネックです。
段葺きで間に断熱材を充填したタイプは、比較的断熱性能は良くなりますが、屋根面自体が熱くなるのは避けられません。
また防音の性能面でも、金属板の悪いところが出てしまいます。

金属板が変形しやすいところも弱点といえるでしょう。
特に段葺きでは立体的な部分がつぶれやすく、変形した部分が目立つこともあります。

横葺きや段葺きは、一箇所だけでも傷んでしまうと補修するのが大変です。
一部分だけを取り替えるということが難しいので、一箇所を補修する為に広い範囲を取り外す必要があるのです。

また台風などの際に一部分が剥がれると、被害が広がりやすい傾向もあります。
1枚が横に長く続いているので、一部分でも剥がれると1列剥がれることが多くなります。
その為、周囲を壊してしまうことにもつながってしまうのです。

横葺き・段葺きは、日本の一般的な住まいのデザインに一番似合う金属屋根です。
横のラインを強調したモダンな瓦やコロニアルに似た雰囲気のデザインとなるので、違和感なく使用することが出来ます。
価格の面でも、一般的な瓦と同等くらいです。

防水性や耐久性の面でも、横葺きや段葺きはかなり優秀です。
金属板の耐久性にもよりますが、通常はコロニアルや安価な瓦よりも耐久性は高くなります。

しかし傷が目立つ点や断熱性の悪さ、さらに一部補修の難しさという弱点があります。
この欠点が気にならない上手な使い方をすれば、使いやすく耐久性の高い屋根を作ることが可能なのです。

金属板屋根 金属葺の種類 ハゼ・立平葺き 横葺き・段葺き
平葺き 一文字葺き 金属板の種類 カラー鉄板・トタン板屋根
ガルバリウム鋼板屋根 銅板屋根 ステンレス屋根 チタン屋根
アルミ屋根 折版屋根


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年11月08日作成

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