珪酸カルシウム板・ケイカル板の長所・良いところ
珪酸カルシウム板(ケイカル板)は、ケイ酸質材料や繊維を原料にボード状に加工した仕上下地材です。
軒天に使用することが多く、通常は塗装して仕上げます。
内壁では塗装仕上やタイル仕上の下地としても使われ、表面を仕上げた化粧ケイカル板もあります。
住宅では、厚みが6mm、8mm、10mm程度の製品が使われます。
耐火性が高いという特徴があります。
繊維強化した製品は、耐火被覆に使用されるほどの耐火性があります。
珪酸カルシウム板(ケイカル板)は比較的比重が軽く、加工がしやすいところも特徴です。
木板と同じようにのこぎりや釘が使えるので、加工が行いやすいのです。
断熱性の面でも、木材と同等の性能があります。
湿気に強く、濡れても変形したり強度が落ちたりしにくい特徴があります。
外部に使えますし、塗装やタイルの下地としても適しているので、使いやすい建材といえるのです。
珪酸カルシウム板・ケイカル板の短所・悪いところ・欠点
珪酸カルシウム板(ケイカル板)は、石膏ボードよりは高額な下地材となります。
仕上げる際にも手間がかかるので、内装全てに使用するトータルのコストでみると、差額がかなり大きくなってしまうのです。
表面が粉っぽい状態なので、塗装の前にはシーラー処理が必要となります。
同様にビニールクロスを貼る際にも、シーラー処理が必要です。
珪酸カルシウム板(ケイカル板)は、比較的割れやすいところも弱点といえるでしょう。
割れやすい為に、防火性能が要求される部分では繊維で補強して割れにくくした材料を使います。
珪酸カルシウム板・ケイカル板は、耐火性や加工性の良さが特徴です。
水にも強く、内装下地材としてはかなり優秀な材料といえるのです。
しかし仕上の手間を含めたコストは、石膏ボードよりもかなり上昇してしまいます。
珪酸カルシウム板(ケイカル板)は適切に工事を行わないと思わぬトラブルが発生することもあるので、しっかりした仕上工事が必要な下地材料なのです。