複層仕上塗材の長所・良いところ
複層仕上塗材は、通常、下塗り・主材・上塗りの3層からなる外壁仕上材料です。
一般的には、吹付タイルという材料が使われます。
吹付タイルには、硬質タイプと弾性タイプがあります。
主材部分の材料やローラー加工によって、いろいろな表情のデザインにできるところが特徴です。
つやのある仕上が多く、タイルのような滑らかで高級感のある表情となります。
カラーも自由になるので、対応できるデザインの幅が広くなるのです。
弾性タイプはひび割れなどの変形に対応できるので、防水性能が高くなります。
色が退色や劣化しても、再度上塗りを施すだけで性能が復活するところもポイントといえるでしょう。
複層仕上塗材の短所・悪いところ・欠点
複層仕上塗材は、上塗り材の耐久性が弱点となります。
最近では耐久性の高い塗料も出てきていますが、劣化は早めです。
定期的なメンテナンスが必要で、頻繁にコストが掛かってしまうところが大きな弱点といえるのです。
比較的安価な硬質タイプは、ひび割れが生じることがあります。
また弾性タイプについても、やわらかさを持続できる年月には限りがあるので、固くなってしまうとひび割れが生じてしまうのです。
滑らかで高級感がある仕上材料とはいえ、質感はさほど高くありません。
しかも上塗りが劣化すると、高級感がなくなってしまいます。
複層仕上塗材は(吹付タイル)、安価なコストの割りに高級感のある仕上となるところが最大のポイントです。
しかし上塗り部分が極めて薄い塗装なので、劣化が早いところが弱点でもあるのです。
期限付きの高級感なので、定期的なメンテナンスが欠かせない材料です。
高級感とメンテナンスの手間とのバランスを考えると、かなり微妙な仕上材料といえそうなのです。