コルクタイルの長所・良いところ
コルクタイルは、コルク樫の樹皮を砕いてチップ状として、固めてタイル状にした仕上げ材料です。
厚みは3ミリから7ミリ程度、大きさは300mm角程度の製品が一般的です。
コルク樫は皮を剥がすと数年で再び皮が厚くなるので、繰り返し採取できる資源保護に役立つエコロジーな製品です。
表面に汚れ防止のために、ワックス等を塗布して使用します。
コルクタイルはクッション性がよく、温かみを感じる仕上げ材です。
歩きやすく、転倒などの際にも怪我する可能性が低くなります。
湿った足で歩いてもべたつきにくいので、浴室を除いた水廻りの床にも最適です。
素足で歩いても感触がよく、長時間立ち仕事をしても、足が疲れにくくなります。
ワインの栓にも使われているように、水に強いという特徴もあります。
コルクタイルはクッション性があるので、遮音でも有利となります。
2階の足音が気になる場合には最適で、カーペットより汚れにくい為に、使いやすい床材料といえるのです。
コルクタイルの短所・悪いところ・欠点
コルクタイルは、タイルの端が割れやすいという弱点があります。
砕いたコルクを固めた製品なので、弱い角の部分から割れやすくなってしまうのです。
また接着剤が剥がれやすいという弱点もあります。
天然素材ですが、固める材料によってはシックハウスが問題になることもあります。
割れやすいという欠点をなくす為に化学製品を使用すると、シックハウスの対象となってしまうのです。
コルクタイルは水には強いものの、汚れがしみ込むと取れにくくなります。
飲み物や水をこぼしたりしたら、早めに拭き取ることが大切です。
独特の臭いがあります。
広い面積に使うとかなり気になる場合もあるので、サンプルなどで事前に確認しておくことが欠かせません。
コルクタイルは、日焼けすると白っぽくなります。
木材と違って年月がたつと色が薄くなるので、色の濃い材料を選ぶと劣化が目立ってしまう場合もあるのです。
コルクタイルは、クッション性のよさと水に強いという点を兼ね備えた建材です。
水廻りの床に使用した際の快適性は独特で、遮音性も向上するので、意外な活用法がある床材なのです。
しかしタイルの角が割れやすかったり、独特の臭いがあったりする点は気になります。
そこで、利用する際には かなり注意が必要な材料とも言えるのです。