集成材

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集成材の長所・良いところ

集成材は細かい木材を接着剤で接着し、大きな材料としてまとめた木材です。
天然木材の欠点を分散することができるので、強度のバラツキが少なくなる点が最大の長所です。

小さい木材まで大きな材料として利用できるので、木材という大切な資源を有効に活用することができます。
接着剤で固めるので、天然の木材には不可能なほど大きな材料や曲線の木材を作ることもできます。

集成材は天然の木材が持つ断熱性能や調湿性能についても、ほとんどそのまま確保しています。
接着する前に材が細かくなるので、木が乾燥しやすいところも特徴といえるでしょう。
そのために材料の寸法も安定します。

集成材の短所・悪いところ・欠点

集成材は、接着剤の寿命がそのまま材料の寿命になってしまいます。
せっかく木材部分に200年の耐久性があっても、接着剤の寿命が材料の寿命になってしまうのです。

集成材に使用される接着剤には、シックハウスの原因物質が、わずかながら含まれます。
まだ日本で規制されていない有機溶剤を使用している可能性もあるので、シックハウスに関しては不利となります。

材料を使う方向次第では、接着層が木材の持つ調湿性能を邪魔してしまうこともあります。
木材の間に接着層があることで、湿気が逃げることが難しくなる場合があるのです。

集成材は、強度のバラツキをなくすために接着剤を使用しているところがネックになります。
現在では地域にもよりますが、強度が測定された天然木材の柱や梁が入手できます。
これと比べてしまうと、接着剤によるマイナス面だけが目立ってしまうのです。

ただ乾燥のよさと寸法の安定性においては、集成材が有利といえます。
また大きな材料などを作れる点でも、有利といえるでしょう。
接着剤の寿命を考えれば、主要な構造に利用するよりも仕上や補助的な構造部分に活用するのが、特長を生かした利用法といえそうです。

天然木材 集成材


   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年10月26日更新

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