木材利用ポイント事業

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木材利用ポイント事業の長所・良いところ

木材利用ポイントは、条件にあう国産の木材を構造や内外装仕上げとして使用する住宅の新築と増築やリフォーム工事を行う場合に付加されるポイントです。
平成26年3月31日までに工事に着手(工事請負契約)した住宅が対象となります。
もらった木材利用ポイントは、ポイントの半分までは工事の即時交換やプリペイドカードと交換でき、残りを農林水産に関係する商品などと交換できます。

もらえるポイントは構造部分で30万ポイント(東日本大震災の罹災証明があれば60万ポイント)、さらに内外装の工事でも最大30万ポイントが付加されます。
構造材や内装材を国産材に変更することは、一部のハウスメーカーを除いてはさほど難しくないはずなので、木造住宅の新築や増築やリフォームを考えている場合は効果的です。

木材利用ポイントをもらえる基準は、事務局に届け出た木材供給業者が供給する対象地域材を、一定量使用することです。
新築の場合は比較的容易に基準に達しますし、内装に使用した場合にも利用できます。
利用できる範囲の広さと獲得できるポイントの高さが、木材利用ポイントの特徴なのです。

木材利用ポイント事業の短所・悪いところ・欠点

木材利用ポイントは、現時点(平成25年4月)で交換可能な商品やポイント対象の木材製品や木質ペレットストーブなどが決まっていない点が弱点です。
期限が平成26年3月31日までと1年しかないにもかかわらず、ポイント対象製品が分からないという困った状態なのです。
さらにポイントの交換期限や申請期限も決まっていないという、見切り発車の状態で、本当に効果的に使えるポイントなのか分かりません。

また国産材の中でも、事務局に届け出ている木材供給業者が供給する木材を使用する必要があります。
決まっていない内容が多いにもかかわらず、無理に木材供給業者を変更すると、住宅を作る際のコスト高の要因にもなりかねません。

木材利用ポイントは、予算を使い切ってしまうと打ち切られます。
現状では不明な点が多く、期限近くになったときに申請が一気に増えることも予想されます。
期限内に工事契約を行って工事を行っても、ポイントを得られない危険も大いに考えられるのです。

ポイントを使い切ってしまうことが難しい点も、木材利用エコポイントの弱点となりそうです。
現時点では交換できる商品が不明で、ポイントの半分しか即時交換やプリペイドカードへの交換が出来ません。
そこで、残ったポイントを使い切れない可能性も少なからず考えられるのです。

木材利用ポイント事業は、最大60万ポイントと大きいところが良くも悪くも特徴となります。
せっかくポイントをもらっても、交換できる商品が現時点(平成25年4月)では不明な上に、さらに期限もあります。
交換したい商品が見つからなかったり、ポイント全てを使い切らないうちに、期限が来てしまう可能性もあるのです。

国産木材を住まいで使用する条件としては、それほど高いハードルではありません。
しかし木材供給業者が限られる(届出した業者のみ)点や、期限内に終了してしまう可能性もあって、期限と不明な内容が多すぎる点で微妙な制度という印象も強いものです。
そこで早めに申請を行い確実にポイントを獲得することが、木材利用ポイント事業を安心して活用する際のポイントとなるのです。

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