家庭用蓄電池

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家庭用蓄電池の長所・良いところ

家庭用蓄電池には、住まいに電気を貯めておくことで、停電時に電気が使えたり、太陽光発電などで発電した電気を蓄えておくことが出来る利点があります。
比較的安価な長寿命鉛バッテリーを使用する製品と、高価ながら比較的コンパクトなリチウム充電池を使用する製品があります。
コンセントから充電でき、電気を使用する場合は本体のコンセントから使用する場合と、分電盤(ブレーカーのあるところです)に接続する場合があります。

家庭用蓄電池の最大のポイントは、停電時に電気が使える点です。
台風などによる電線の切断や原発停止による計画停電などが行われた際でも、照明をつけたりテレビを見たり、携帯電話の充電などが行えます。

太陽光発電と組み合わせると、昼の間に蓄えた電気を夜間使うことも出来ます。
売電分が少なくなるのでコストで考えるとマイナスですが、送電中のロスがなくなる点ではエコロジーに貢献できます。

また計画停電の恐れがある際には、使用量が少ない時間に電気を蓄えて使用量が多い時間に使用することで、電力消費のピークを抑える効果もあります。
スマートハウスのように充電や放電の時間などをコントロールする装置が必要となりますが、家庭用蓄電池を有効に使えます。
安価な深夜電力を家庭用蓄電池に貯めて、昼間の電気として使用すれば電気代を減らす効果もあります。

家庭用蓄電池の短所・悪いところ・欠点

家庭用蓄電池はかなり高い製品です。
リチウム充電地を利用するタイプで定価が100万円以上、鉛バッテリータイプでも数十万円とかなりの費用がかかるのです。
非常用の電源としては、設置の為に高額な費用がかかってしまいます。

また蓄電池には寿命があります。
蓄電池の種類や使い方にもよりますが、5年から10年程度で弱ってしまうこともあるので、定期的な交換が必要です。
その為高い設置費用と同時に、高い定期交換費用もかかってしまいます。

家庭用蓄電池で使用できる電力は、500Wから1kWくらいが標準的です。
通常のコンセントは最大1.5kWで、その最大電力に近い電気を消費するエアコンや出力の大きな電子レンジやオーブンレンジ、ドライヤーの強モードなどは使用できません。
また使用できる時間も、電気の使用量が多い場合はかなり短くなってしまいます。

太陽光発電で作った電気を家庭用蓄電池に貯める場合には、売電できる電力が減ります。
せっかく高い売電価格を利用できる分が減ってしまうので、電気代は高くなってしまいます。
太陽光発電の設置費用を売電で回収する点で考えると、発電した電気を家庭用蓄電池に貯めることはお勧めできません。

リチウム蓄電池を使用した製品は、安全面で不安が残る場合もあります。
発熱しやすく燃えやすいリチウム蓄電池は、灯油などと同じような危険物に該当すると考えられています。
そこで安全な製品を選ばないと、住まいの火災につながる可能性もあるのです。

電気を使用する際には、交流電流に変換することが必要です。
その際に電磁波を発するので、ラジオに雑音が入ったり、無線LANなどの通信状態が悪くなる可能性もあります。

家庭用蓄電池は、非常時に電気が使える点とコストのバランスを考えた上で採用することが大切です。
エコロジーの点では太陽光発電との連係が理想ですが、電気代を減らすという点では深夜電力の活用がポイントとなります。

また家庭用蓄電池には、リチウム蓄電池と鉛バッテリーなど種類があり、さらに専用コンセントで電気を使うタイプと分電盤に接続するタイプもあって、それぞれに特徴があります。
コストでは鉛バッテリーが有利ですが、小ささや重さや電気容量の点ではリチウム蓄電池が有利です。
専用コンセントで電気を使うタイプは設置は楽なのですが、使う際にコンセントを差し替えたりする手間がかかります。
分電盤に接続するタイプは、工事費が必要で設置にも時間がかかります。

家庭用蓄電池を選ぶポイントは、目的をはっきりさせることです。
停電の非常用に限定するならコストが安価な鉛バッテリーがお勧めですが、使い勝手や性能を考えるとリチウム蓄電池を分電盤に接続するタイプがお勧めとなります。
エコロジーの面では太陽光発電との組み合わせが良いのですが、電気代を減らすこと考えると深夜電力の活用が効果的です。
そこで家庭用蓄電池に期待する目的をはっきりさせることが、あなたの住まいや生活に最適な製品選びにつながるのです。

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