大工

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大工の長所・良いところ

腕の良い大工さんは、昔ながらの伝統工法による住まいづくりや古民家の再生を行うには欠かせません。
木の特性を生かした天然の材木の加工は、腕のいい大工でなければ難しいものなのです。

材木には一本一本に癖がありますが、これを最適に使いこなすには、大工さんの熟練した技術が必要です。
この材木の癖を無視して加工すると接続部に隙間ができたり、早いうちに傾いてきたりします。
それを防ぐためにも、木材の癖を考えながら加工できる大工さんは大切なのです。
長持ちする木造住宅づくりには、欠かせない人といえます。

大工の短所・悪いところ・欠点

現在の普通の大工さんでは、昔ながらの伝統工法による住まいづくりや古民家の再生を行うには、ちょっと技術が足りません。
最近の住まいはプレカットや合板の多用で、木材の癖を理解しながら加工する特別な技術を必要としないので、難しい加工はできない大工さんが多くなっているのです。

大工さんに頼んで作る住まいは、住まいの計画の内容が かなり古かったり、簡素な設計になることがほとんどです。
昔ながらの住まいを作りたい場合は良いのですが、今風の住まいを作りたい場合には注意が必要です。
また設備に関する知識も少ない場合が多く、最新設備を使いたい場合は、自力で探すことになる可能性もあります。

新しい建材や変わった作り方の住まいを作る場合にも、対応が難しい場合があります。
特に昔ながらの大工さんや、逆に技術が無い大工さんの場合、新しい今までに経験の無い材料や作り方を否定したり、対応できないことも多くなるのです。

大工さんに直接住まいづくりを依頼する場合、作り方やデザインに制限が多くなるという点に注意が必要です。
設計を別の人に依頼する場合でも、大工さんの性格や技術によって制限が出てくる場合も少なくありません。

また大工さんの技術によっても、得意不得意がはっきりしています。
昔ながらの大工さんは、高い技術を持っている代わりに、最新の住まいづくりには合わない場合が多くなります。
最近の大工さんは、最新の住まいづくりには慣れていますが、木材の加工技術では劣ります。

つまり大工さんに住まいづくりを依頼する場合、大工さんの特長を生かした住まいづくりが欠かせないのです。

大工さんに依頼する場合は、知り合いである場合が多いはずですが、その大工さんの作る住まいが好きなら、そのまま依頼しましょう。
しかしそれ以外の住まいを作りたい場合は、他の建築家やハウスメーカーに依頼するべきです。

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   住まいの長所と短所の研究室 アイコン  住まいの長所と短所の研究室 はリンクフリーです。                    2010年10月15日更新

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